2017年の暮れ、韓国で輪郭の骨切り手術をした。
手術内容としては、頬骨縮小・ルフォーssro(両顎)・Vライン形成・筋肉処理
あれから2年8ヶ月が経った。
今回は、もうこれ以上の変化は見込めないっぽいということで、見た目の変化・機能面での弊害・精神面はどう変化したかなど、ありのままを全て書き記しておこうと思います。
見た目の変化
結論、小さくはなってる。どのくらいかというと、触った感じギリギリ一回りくらい。
でもこの一回りというのは、骨切りだけで得たものではない。
術後の写真を見返していると、徐々に腫れは引いていっているものの、フェイスラインはずっとトラフグみたいだった。
否定の余地なく、まんまこれ。何ひとつ盛っていない。
要は、元々の皮膚は手術前の骨格に対応していたのであって、削って小さくなった骨に律儀にピタッと付いてってくれる訳ではない。
臨機応変とか、そんなもんないのである
よって余った皮膚は口角横にたまり、垂れ下がる。結果、私は人間からとらふぐへと転生をキメた。^_^✌️
ここで私は「せっかく骨削って小さくしたのに、皮膚余っとるせいで何もシュッとしとらん(泣)」と思い、日本で顔の脂肪吸引手術を受ける。
ダウンタイムは1ヶ月半くらいで、骨切り後通算8ヶ月でようやく人間として人前に出られるようになった。
個人的に輪郭を触った感じではかなりコンパクトになった気がしてたけど、実際写真を見る限りそこまでだったっぽい。
その証拠に、最近行った歯医者の先生とその助手さん(女性二人)に手術前に取得した免許証の写真と今の顔を見比べてもらったが、
私「変わってますよね?ほら、コッチ(免許証)の方が強そうでしょ??」
二人「・・・言われてみれば・・・うん・・・」
みたいな感じだった。もうちょいリアクション濃いめでも、良くない!?
当社比ではかなり、いやメッチャ変わった。もういいそれで
見た目はもういい。
問題は機能面である
イッヌにキッスされても無感覚な件
手術直後からは顔面下半分の感覚が完全に無くなるんだけど、通常は術後2~3ヶ月で徐々に戻っていき、半年も経てば元どおりになるらしい。
全然、ならないんだが(術後2年8ヶ月 現在)
私の場合どこの範囲に麻痺が残っているかというと、下唇と口角からまっすぐ下に降りてきたスペース、つまり顎の5角形ゾーン。
ここの感覚がほとんど戻っていない。何なら半分以上、いや7~8割戻っていない。
なので今でも触ると痺れるし、親戚ん家のトイプーにペロペロされてもほとんどわからない。
ということは、人間からされても分からない。
人間からされても分からない
需要のない恋愛話を書くつもりはないが(実際話すネタもない)キスされて感覚分からん私、今後色々と大丈夫なのか
幸い上唇の感覚はご健在なので、もう君に全てを託すしかない。頑張れ(重圧)
あと今でもよくあるのが、友人と食事するときに高確率で「なんかついてんで」とご指摘を頂く。手鏡はおともだち。歯磨きの際も基本的に服まで垂れ流してから気付く。いやヤバ笑
歯医者さん曰く、顎の神経はエラから口角の下あたりまで輪郭に沿って通ってるらしく、おそらくエラで起きた損傷が顎に影響してるのかも、とのこと。
私の顔には現在10個以上の固定ピンが埋まってるんだけど、それに圧迫されてる可能性があると。ただレントゲン写真だけでは固定ピンと神経の前後関係が不明なので、それを抜いても治るかは分からんらしい。
2年8ヶ月で戻ってないということは、おそらく棺桶に入るまでこのままだろう。
今はなんとか気持ちに折り合いがついているが、今後30・40・50と歳を重ねた時にこの麻痺に耐え続けられるかは、正直分からない。
300万を払ってこんなリスクを得ることもある。
う~ん。これが私の人生か。
精神面の変化
手術直後のメンタルについては、私の当時のツイートが全てを物語っている。

よく、ガンバったね(涙目)(セルフハグ)
まず麻酔から目が覚めてからの24時間、スマホを触れなかった。何を思いどう過ごしたのか、記憶も記録もない。水分を摂るとき、紙コップをぺしゃんこにして口角のわずかな隙間から流し込んでたことは覚えている。しっかり全部こぼした。
顔が何倍にも膨れあがって、視界は常に3ミリだった。
確か最初の1週間は死んだ方がマシ以外の感情が絶滅していた。HPがマックス1000だとしたら、常に2。瀕死状態ってこれか。回復アイテムなんかない。とにかく何もしてないのに顔全体が痛すぎて、丸一日中顔をブンブン振っては痛みを誤魔化す毎日。
こんなのは序の口で、このあと一度日本に帰国してからが地獄だった。
帰国の数日後、39.4度の熱がでた。マジな方で死ぬかと思った。神、私の何がそんな気に食わん?
もちろん顔が膨れ上がって口が指一本分も開かないので、病院には行けず自力で治した。限界地点で本気出す己の底力ホンマワロタ。死にたいのに生きる気満々やん
それからもずっと、この世の終わりみたいな顔しながら月日の経過をただじっと待つだけの日々を過ごした。睡眠は術後まともに取れていなかった。
手術から1ヶ月、検診のため再度渡韓した。
当時上下の歯茎に合計8本のネジをぶっ刺されていて(おかげで口の中がボロボロ)これとオサラバできると思っていたのに、なんと外してもらえなかった。
この日に向けて回復しかけていたメンタルが、急暴落した株価のグラフみたいにガタ落ちした。何のために私はパスポートこさえて国を跨いで来たんだ。バカ寒いソウルのド真ん中でメソメソ泣いた。
結局、術後1ヶ月半でネジがとれた。今までと全然ちゃう。歯茎が人権を取り戻した。この辺でやっと痛みに慣れて少しだけ気持ちが楽になった。
というのも、ネジが刺さってた時は笑うと粘膜に擦れて泣くほど激痛なので、基本的に毎日表情は固定、顔もメンタルも地蔵だった。やはり人間は笑わないとダメだと思った。
帰国後は思う存分中川家の動画でバカ笑いした。当方、中川家でしか笑えないので(礼二、お兄ちゃん、ホンマありがと
その後は術後2ヶ月くらいから人と会えるようになり、少しずつ気持ちが前を向くようになった。
そして今、思うこと
トータル300万近くかけて顔のコンプレックスに土台から向き合ったけど、事実、大きな麻痺が残ってしまったので全く後悔していない訳ではない。この状態で気持ちに折り合いをつけるのは、すごく難しかった。
麻痺に関しては、神経ギリギリまで削ってくれたんだなとポジティブに捉えるようにした。というかそう捉えるしか生きる道がなかった。
普通に考えて、顔の骨を10箇所以上故意に骨折させて顔を小さくしようなんて(しかも大金かけて)正気の沙汰とちゃう。
けど、少なくとも手術前よりかは自分の顔に自信が持てるようになったし、メイクも楽しめるようになった。
終わってしまったことは、良くも悪くも、もう元に戻せない。
さっきも書いたが、今はなんとか大丈夫でも歳を重ねた時の精神状態は分からないし、機能面でまた新たな弊害が生じるかもしれない。
今のところ、満足度でいうとやってよかったの方がギリギリ勝っているが、それもかなりギリギリのラインである。
整形をしたことによって一生背負っていく傷を負う可能性もあるってことは、今後も絶対に持ち合わせておくべき感覚だと思う。
何か、めっちゃしんみりしちゃったんですが。。
今になってまた口元横が垂れてきたので、リフトアップに効く施術教えてもらっていっすか?(終わんねぇ~~~